心理的安全性のあるチームは、どうしたら作れるのでしょうか。
チームの中で、なにか事件が起きたとき、誰がどういう反応をするかでチームの底力が垣間見えます。
「心理的安全性ゲーム」では、マズい状況に対する様々な反応を体験して、チームにおける心理的安全性の意味と作り方の理解を深めます。
というゲーム。
要は
「いいチームを作るにはどうすればいいのか、一緒に考えていこうぜ! これは、そのためのゲームだ!」
という趣旨。
(多分)
ルール
超ざっくり説明すると、こんな感じです。
- プレイ人数 2~5人
- 所用時間:10分くらい
- プレイヤーに『発言カード』を4枚配る
- 「平和を乱す役」が、『状況カード』を引く
- その後、各プレイヤーは手札の『発言カード』から、自分の対応を出す
- 「平和を乱す役」は、各プレイヤーが1回ずつ行う。
- 全員が一回ずつ平和を乱した時点で、ゲーム終了。
簡単に言えば、『状況カード』は「トラブル発生」「ミスった・・」といった、プロジェクトを乱す要因が書かれていて、
各メンバーはそれに対し、「一緒に考えよう」「自分で何とかしろ」といったアクションを示し、それがチームにどう影響するか、というのを見ます。
ゲームの状況
「自分で何とかしろよ。」とか「俺は知らん。」といったネガティブなカードもありますが、手札の枚数は限られているので、これらのワードを使わないといけない場面が出てきます。
そういったネガティブワードを出し(出さざるをえない状況になり)、プロジェクトメンバーとの関係がどうなっていくか、擬似的に体験出来る感じでした。
その中で、いくつか面白いな、と思った状況もありました。
ポジティブな言葉が、関係を良くするとは限らない
『大事なアポ、すっ飛ばしちゃった!』
という状況に対し、
「関係ないよ」
「大丈夫だよ」
→その根拠は何やねん。このチーム大丈夫か・・・ という不安が生まれる事になった。
「対策してあります」
→おぉぅ。俺がアポ忘れるのを既に見越してんのか。。。信頼されてなかったのね。
という感じで、ポジティブなワードも、使い所しだいでは良くならないんだな。というケースがありました。
ネガティブな言葉が、関係を悪くするとは限らない
『ヤバそう。これっておかしくない?』
という状況に対し、
怒った声で、「やめておこう!」
→チームがどうでもいいのであれば、真剣に怒る事は無い。やめておこうというのは、自分の提案がマズい状況を引き起こす可能性があったからでは?
・・・という受け取り方をしていました。ウチのチームのメンバー。
なるほどー。そんな捉え方もあるのかー。
リーダーが出した
『このチーム、これだからダメだ!』
という指摘に対し、
「それはリーダーである、あなたの責任だ!」
と、ビシッ! と叩きつける。
おお。確かにこれは耳障りのいい言葉よりも効果的だ。
その他雑感
「ネガティブな発言をする人が1人いても、ポジティブな発言をする人が2人いる場合、チームに不協和音は生まれにくい。」
というのは、色々なチームで見られた現象でした。
実際のところ、現実に応用できるの?
人それぞれではないでしょうか。
「所詮、ゲームだ。」
という人は、何も得るものはないでしょうし、
ゲーム内のシチュエーションで起こった出来事を、実際の現場とリンクさせてイメージできる人なら、有効活用出来るのではないかと思います。
が、
「現実世界では、こんな人間関係悪くしそうな事言えねーな。」
といった内容でも、ゲームなので普通に言えちゃうし、その発言や行動によって、チームや相手がどんな状態になるかをシミュレートできるというのは学びの1つとなるのではないかと思います。
どんな事象にせよ、学ぶ側の意識が重要なのではないかと思います。
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