日本で英語を勉強するにあたり、「文型」というものを学ぶ事になると思います。
具体的には、こんなの。
<第1文型>
S(主語) + V(動詞)
<第2文型>
S(主語) + V(動詞) + C(補語)
<第3文型>
S(主語) + V(動詞) + O(目的語)
※5まであるけど以降は省略
日本における学校教育でも、初期に出てくるこの内容。
しかし、真面目に学校行って教育を受け、大学まで卒業しているにもかかわらず、未だに第2文型(SVC)が、さっぱり分からない。
説明している事を、納得しないまま強引に飲み込む事はできる。(学生時代はそうした)
が、自分に腑に落ちる形で理解する事が、未だに出来ていない。
まず、SVO(第3文型)との区別が非常に分かり辛い。
それについて調べると、だいたい以下のような説明が出てくる。
「I am a student.」
(私は学生です)I(私)と student(学生)は、イコールの関係です。なので、この文章は SVC です。
この説明で「理解できた!」感じる感覚が1ピコグラムたりとて理解できない。
当然、「この説明で納得してもらえる」という感覚など輪をかけて分からない。
という事で、以下、
「何で第2文型が分からないか」という事と、
「分からないなら、どんな感じで学習をすすめているか」という事を
書いているコンテンツとなります。
その前に、まず「文法」の辞書的な意味について
まず、「文法」ってのは、
「その言語を分からない人が、その言語で文章を作るために研究されたもの」
だと思っている。
「その言語で書かれた文章を理解するために、研究されたもの」
でもいい。
念のため、「文法」の意味を辞書で調べてみた。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/197737/meaning/m0u/%E6%96%87%E6%B3%95/
ぶん‐ぽう〔‐パフ〕【文法】
1 文章を構成するきまりや規範。また、文章を書く上でのきまりや書き方。
2 言語を構成する諸要素の間にみられる法則性。また、それを分析・記述する研究。ふつう、単語・文節・文などの言語単位について説かれるが、さらに語構成・文連接・文章構成などの問題についても扱われることがある。
という事らしい。
何で「文章を構成するきまりや規範」を見つける必要があるかというと、「その言語を知らない人の理解のため」という点は間違ってないと思う。
それが間違ってたら、そもそもスタート地点から大間違いをしているという事なので、ここまでで「書き手は、何頭おかしい事言ってんだ?」と思われたら、そっとページを閉じてください。そう思われた人にとっては、何ら価値のない文章だと思います。
第2文型の、何がわからないのか
まず、何が気持ち悪いかっていうと、既に文章が完成している所からスタートしているのが最悪に気持ち悪い。
例えば、第2文型が以下のような活用をされているなら、まだ分かる。
『私は学生です』
これを英語にするにはどうしたらいいでしょう。「私」は「I」です。
「学生」は「student」です。そして、英語には文型というものがあります。
今回は第2文型を使用して文章を作成してみましょう。なので、今回は SVCの形を作ります。
「I」は、S になり得える単語です。
「student」は C になり得る単語です。(以下略)
上記の内容は、未だに英語がさっぱり理解できない自分が、適当にそれっぽい理論でこさえた文章です。
正しいかどうかは、もんのすごく怪しいんで、ちゃんとした事は専門家に聞いた方がいいと思います。
ただ、そんな感じでステップを踏んで文章を組み立てて行く時に SVCが役に立っているなら、まだ理解は出来る。
が、世の中にある数多くの情報は、
「文章を組み立てるために SVC を活用する」
ではなく、
「既に完成した文章を分解して、どの文型に当てはまるか探している」
というステップを踏んでいる。
SVCにしても他の文型にしても、大体こいつらが登場するのは、文章が完成した ”後” だ。
先の
「I am a student.」
にしても、
「もう文章が完成しているじゃねーか! そこから、わざわざ分解して解析する意味は何なんだよ。」
と感じてしまう。
既に文章が作れるのなら、文型による分類なんて要らなくない?
何のために文章が完成した後に、そんなワケ分かんないパズルをしているのか、全く理解できない。
文型というのが、英語を知らない人のためにあるんじゃなくて、英語を熟知している人が文章を分解して遊ぶための道具として存在している感触がしてしまっている。(※主観です)
それに、「S = C の関係が成り立っていたら、第2文型」というロジックも、いささか信頼性が欠けてないか?
例えば、
「He attacked himself」
これって、第3文型(SVO)だよね。
「He = himself」
だぜ。
もう、頭が爆裂しそうなぐらい分からん。
その他の文法について
別に、英文法の全てが、何から何まで分からないという事ではない。
例えば、
『命令文』
これは理解できる。
「窓を閉めて下さい。」
この内容を英語で伝えたいと思った時、命令文の文法は普通に使える。
「ああ、なるほど。動詞を一番先に持って来たらそうなるのね。
じゃ、『Close the window.』でいいのかな。」
といった感じで、
「英語を熟知していない人が、英語で文章を組み立てる時に活用する」
という役割を十分に果たせている。
が、SVC並びに他の文型については、それを基軸に文章を組み立てるという工程など見た事がない。
見かけるのは、「既に組みあがった文章を分解して解析する」という場面だ。
いや、文章を作れるんだったら、そんな分解遊び要らねーよ。何のためにそんな事してんだよ。と戸惑う日々だ。
おすすめされた本
あんまりにも分からないんで、おすすめされた本を読んでみた。
特徴としては
『SVCとか文型とか、そういう小難しい言葉を一切説明せずに、英文法を説明している』
という事だった。
星4.3。
レビュー数、240件オーバー。
コメントでも絶賛の嵐。
レビューの一部を抜粋すると、こんな感じ。
ここまで英文について単純な割り切りをした本は見たことがない。
.
感動しました。
中学英語(英検4級)でつまずき、
それ以来15年勉強してませんでしたが
この本はスラスラ読めました。
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この本を読んだら、文法の仕組みがわかって、意味の理解が楽になりました。
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とても分かりやすい内容です。
文法が苦手な方にはお薦めです。
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よーし! これなら俺にも理解できるかも!
お奨めされたその日に、速攻で購入じゃあ!
・
・・(´ཀ
・・・結果、撃沈。
ダメでした。全く理解できません。
結局、「S=C であれば第2文型です」ってのを、猫の絵に当てはめて言ってるだけで、本質的な説明のロジックは何一つとして変わってないのでは?
という感想しか出てきませんでした。
それだけでなく、さらなる気持ち悪い事象に遭遇しました。
(200ページ目)
The sun is high in the sky.
A=B 典型的なイコール文です(The sun = high)
という解説が出てきて、目に入った瞬間にどこがイコールやねんと光の速度で声出して突っ込んだ。
うん。ちょっと待ってくれ。
「高い」と「太陽」だよ??
どこをどう弄くり回して異次元の歪曲迷路を辿って解釈したらそんなトンデモ公式出てくるの????
無理無理無理無理!絶対無理!!自分には1万年後にも理解できる自信が無い。
確かに「太陽は高い位置にある」という事実に目を向ければ、イコールと言えなくはない。(数式的には「=」は不適ではないか点については銀河のような広い心をもってスルーする。)
が、いくらなんでも強引すぎる。
どんな発想だよ。「『太陽』と『高い』は、イコールです。」って。
英語の先生は、ちょっと冷静になって。
「太陽」と「高い」は、イコールと言うには無理がありすぎるから!
そんな説明で納得してくれる人って、絶対的な上下関係がある人だけだよ。きっと。
「『太陽』と『高い』はイコールですか?」
という質問をしたところで、「YES!」という答えが100人中100人から返ってくるとは、とても思えん。
あまりの衝撃だったので、速攻で嫁に聞いてみた。
「いや、違うんじゃない?」という、期待通りの答えが返ってきた。
そりゃそうだ。「高い」は、「太陽の状態を表す言葉」ではありえても、イコールとは程遠い。遠すぎる。まさに太陽までの距離だ。
あの文章が第2文型と即座に答えが出せる人って、英文を見た瞬間に、過去に見た英文パターンから第1~第5文型を識別する事ができて、それに後付けで強引に理論を当てはめているように思えるのは自分だけ??
んで、英語ができない人(過去のデータから探す事ができない人)は、後付けの理論を先に聞かされる事になるので、「さっぱり分からん」という状態になってるとか。
・・・いや、こんな事主張しているのは多分、自分だけだろうけど。
でも、この考えは上記で紹介した本を読んで、さらに確信を深める事になった。(自分の中で)
だって、この本では、その他の場面でもモロにそういう使い方しているとしか思えんし。
でも真面目な話、素直に文章を読んでたら、
「『太陽』と『高い』は、イコールだ!」
なんて発想、とても出てこないと思うんだよ。。。
「結論が先にあって、その結論を正当化するためのロジックを作っている」
という道筋を辿っている気がしてならない。そう考えたら合点がいく事が多い。(※繰り返しますが、ブログ主による完全な主観です)
それなら、英語を熟知していない人間が理解できるはずがないし、学習の過程でも不要じゃない?
不要と言うか、無理して理解するものじゃなくて、英語を習熟した後に自然と出来るようになる事じゃない?
それなら英語初学者が理解する意味なくない? というか理解するのが無理じゃない?
という考えしか出てこない。今の自分には。
そして、「英語圏の人間の9割が文型(第2文型など)なんて言葉すら知らずに使っている。」という話を、英語の先生から聞いた。
ということは、「第2文型は、英語を知らない人が英語を理解するために発明したもの」ではなく、
『英語を知っている人が、英文を分解するために発明したもの(英語を知らなと理解できないもの)』という事になる。
なら尚更、そんなの要らなくない? 要らない事は無いかもしれないが、初心者が理解しようと躍起になる必要ないんじゃない?
調べれば調べるほど理解できない部分が加速してくるし、全く核心に辿りつけねーよ!
詳しい人に聞いてみた
上記のような事を、英語に詳しい人に相談したら、
「それはもう、『 1 + 1 は、何で 2 になるの?』という質問に答えるようなもんだよw」
という意見をもらった。
よっしゃ!
俺は将来エジソンになれるぞ!
結論
と言う訳で、僕に第2文型の理解は無理という事が分かったので、その辺は無視して英語の学習を進めて行こうかと思います。
まる。
その後のアプローチ
という事で、英語で日記書いてます。
今のとこ、200日以上続いてる。
書き殴った英文は凄まじい怪しさを放っているので、英語の先生にチェックしてもらっていますが、全コンテンツにチェックが行き届いているという訳ではないです。
ただし、チェックが行き届いてない分には、ちゃんとその事を書いています。
初日なんて、「こいつ本当に大学出たのか?」と思われても仕方ないような悲惨な英文を垂れ流しておりますが、最近は大分マシになってきたと思う。
もう、自分はこの成長方法でいいや。
本について補足
上記で触れた、『ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の本』は、決して内容がダメダメという訳ではなく、自分との相性が極端に悪かっただけだと思います。
というかブログ主の英語適正能力が国内最低レベルで低いのが主な原因だと思います。
きっと自分のステータスは、「英語適正能力:E(超ニガテ)」だ。
先生に質問したら、「このクサレ脳みそがァーーーッ!!」とブチ切れられるレベルだ。
よく卒業できたな。
Amazonでの評価は素晴らしいので、自分のような英語適正能力が極端に低い人間以外にとっては良著なんじゃないかと思います。
僕にとっては、長文読解解説における、理解できない「S=C」が連発されるのが苦痛で仕方ない本だったのですが。
本についての追記
何やら有名らしい、英語圏の小学校の英語教科書。
要は、
- 細かい英語のニュアンスは日本語で説明してもややこしいだけで、全部英語で説明してくれた方がスカーッと理解できる。
- 『分かりやすく英語を説明すること』にかけてきた時間、歴史、知識の蓄積が日本とは比べ物にならないぐらいに英語圏にはある。
という事らしい。
本書は英語を英語で分かりやすく説明した究極の1冊と言える。これ以上に英語を分かりやすく説明することはほぼ不可能というぐらいだ。
とまで言い切っているぐらいだし、読んでみる価値が大いにありそうなので、購入。
だいたい、1日 0.3ページくらい読み進めている。
1日のボリュームを苦痛を感じず、惰性で続けられる量にする事を心がけた。
この本が良著かそうでないのかを判別する能力は、今の自分には無い。
が、これまでの英語学習で感じてきた、特有の気持ち悪さは別に感じないというのが現時点の感想。
例えば、日本で英語を勉強すると、現在完了形には、経験・完了・継続という謎の分類があるが、どうも英語圏はそれに該当する名称は無いみたいだ。
ネイティブの教科書に載ってないなら、別に頑張って理解する必要ないんじゃね? みたいな感じで、余計な労力を割かずに済みそうな気はしている。
・・・と、ここまでだらしない事を書きまくってきましたが、エンジニアやってますので、仕事柄、英文に触れる事は非常に多いです。
フレームワークやライブラリの使い方を調べるために英語ドキュメントを見る事は頻繁にありますし、拙い英語でプルリク出す事もあります。
ほとんど Google先生頼みですが。
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