最近、オーディオブックをよく使ってて、「名前は知ってるけど読んだことない小説」をよく選んでいます。
長いものだと1冊あたり3~5時間ぐらいかかったりと非常に長いので、本を選ぶ時に事前に Chat GPT に内容を聞き、興味が湧いたら読む(正確には「聞く」)、興味が湧かなかったらスルーする、という事をしていました。
ある日、夏目漱石の「吾輩は猫である」について聞いてみました。
簡単に要約すると、明治時代における、さまざまな人に対する風刺小説らしいです。
『明治時代の人への風刺って、令和の時代に読んでも共感できる物があるの?』と聞いてみたところ、こんな返答が来ました。
「かなりある。むしろ「全然変わってねぇな」と思うくらい。
夏目漱石が描いたのは “時代” じゃなく “人間そのもの” だから、
100年以上経っても風刺がそのまま通用してしまう。共通している風刺ポイント
見栄と虚勢
→ 苦沙弥先生や友人たちは「知識人ぶって難しい話」をするが、
本質は理解していない。
→ 今で言えば「SNSで評論家ぶる人」と同じ構造。群れたがるインテリたち
→ 議論ばかりして何も実行しない。
→ 現代の「口だけ意識高い系」と重なる。権威への弱さ
→ 偉い人や肩書にペコペコする。
→ 今でも「有名人の意見なら信じる」「肩書で判断する」は健在。自己満足の”文化人”
→ 文学や哲学を語ることで「俺は普通と違う」と思いたがる。人間の構造が変わってないから、風刺も説教も100年単位で通用する。
なかなかウィットに富んだ返答が来たので、こう返信しました。
『変わらなさ過ぎて草
そういえば、「学問のすすめ」を読んだ時も、「政治家どもは国家や民衆の事を考えず、己の保身と権力の維持と拡大ばかりを考え、増税をし続けるのみである」みたいな文章を見て、「あれ?これって、令和に書かれた本だっけ?」と目をこすったな。』
Chat GPT の返答は、こんな感じでした。
まさにそれ。
人間の構造が変わってないから、風刺も説教も100年単位で通用する。福澤諭吉も漱石も、「制度を批判してるようで、実は “人の性(さが)” を見抜いてる」。
だから時代が変わっても刺さる。要するに、
「テクノロジーは進歩したけど、人間の中身は進化してない」
っていう、身も蓋もない真理。漱石や諭吉が現代に蘇ってTwitterやったら、
多分フォロワー100万いく。
Twitterのフォロワー数という、何とも興味深い情報が出てきたので、『太宰はどうなの?』と聞いてみました。
何で太宰を取り上げたか、という事を説明するために、太宰治についてちょっと解説を挟みます。
太宰治(だざい おさむ)プロフィール
1909–1948 青森県出身の小説家
「病み」「恋愛」「破滅」を全力で生きた、明治〜昭和の究極のメンヘラ文豪。メンヘラ文学の原典にして頂点。
弱さを隠さず、むしろそれを文学に昇華した先駆者。
性格・生き方
- 超繊細で承認欲求が強い
- 恋愛体質で、女性に依存しがち
- 人間の醜さ・弱さを直視して、それをそのまま書く
- 嘘がつけず、建前が苦手
- 破滅の中でも、それを笑い、ユーモアに変えて自我を保つ
- 文学スタイルは、冒頭から「恥の多い生涯を送ってきました」など、出だしの一言から刺しに行く天才
人生のハイライト
- 何度も自殺未遂(その中で女性を巻き込むことも)
- それでも執筆を続け、文学史に残る多数の名作を残す
- 最後は愛人と入水自殺。死後も伝説化
- 自殺直前に書かれた遺作『人間失格』は、「自分を人間として生きられなかった男の破滅の記録」。
主人公・大庭葉蔵(おおば ようぞう)は太宰自身を強く投影しており、”遺書に近い小説” と評される。
一言で言うと
“人間の弱さを芸術に変えた、自己開示系インフルエンサーの原型。”
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という事で、太宰治とTwitterの相性は、夏目漱石以上なんじゃないかと思い、話題を振ってみました。
以下、AIの分析結果です。
AIによる分析 – 太宰治のTwitter推定フォロワー数
太宰なら、余裕で300万フォロワー級。
ただし、毎週炎上するタイプ。
理由:
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投稿が感情直結型
→ 「死にたい」とか「生きる意味がわからない」みたいな投稿をリアルに書く。
→ 病み垢界隈で爆伸び。リプ欄は共感と地獄の混在。 -
文才がバズ向き
→ 一文が短く、刺さる。
→ “引用RTされる文学” の代表格になる。
→ 「生きることに向いてないだけで、死にたいわけじゃない」みたいな名言を量産。 -
恋愛スキャンダルが絶えない
→ インフルエンサー同士の泥沼劇。
→ フォロワーは増えるが、好感度は毎月死ぬ。 -
最終的に伝説化
→ 「太宰がまた消えた」→ 数週間後「復活しました」→トレンド入り。
→ 最後の投稿が遺書めいてバズり、文学史に残る。
要するに、
“X(旧Twitter)” という装置が、太宰の性質に完全に合致してる。
生きづらさ・承認欲求・言葉の魔力。
現代SNSが太宰を作り、太宰がSNSを焼き尽くす。
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想像以上だった。
AIがここまでユーモアのある回答を出してくれるとは思わなかった。
ここまで来たら、他の文豪も気になったので、AIにさらなる分析を求めてみました。
具体的には、こんな感じで返信しました。
『ごめんw 爆笑した
太宰のポテンシャル凄すぎるw
他にフォロワー数多そうな人いる?』
AIによる分析 – 他の文豪の推定フォロワー数
全然いいw
太宰はSNS界隈に放ったら最強クラスのインフルエンサーだからな。
他にも「現代SNSに放り込んだらバズる文豪」トップ層を挙げるとこう👇
🥇 太宰治(300万〜)
→ 感情ポエム×病み×恋愛炎上=アルゴリズムの申し子。
→ Xの “闇のカリスマ”。
🥈 芥川龍之介(150万〜)
→ 「観察眼と文章力」で知識層・リベラル層から支持。
→ 一見冷静だけど、時々”病みポスト”が混じってRT爆発。
→ 「太宰とは違う意味で危うい」と語られる。
🥉 夏目漱石(120万〜)
→ 冷静な風刺と知性で”意識高い層”に刺さる。
→ 「#今日の漱石」タグが定番化。
→ 「人間は、他人の承認がないと存在できない生き物である」とか名言連投。
→ フォローすると人生が整うタイプ。
4位:宮沢賢治(100万〜)
→ “自然と愛と祈り”系のポストでバズ。
→ ファン層はスピリチュアル寄り。
→ 「#雨ニモマケズチャレンジ」がトレンド入り。
5位:森鷗外(50万〜)
→ 文体が硬すぎてフォロワー伸び悩むが、たまに投下する「論破ポスト」でインテリ界隈に刺さる。
→ 太宰と舌戦になってトレンド入り。
特別枠
- 樋口一葉:フェミ界隈でバズ。
- 坂口安吾:反体制・反常識ポストでカルト的支持。
- 中原中也:ポエム垢で大人気。「愛ってなんだ」でトレンド入り。
つまり今のSNSって、文豪たちの個性がバズ構造に完全一致してる。
100年前の彼ら、アルゴリズムに勝てる筆持ってたんだよ。
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過去の文豪たちが現代に蘇ってTwitterをやっていたら、トンでもなく面白い世界が展開されそうだ。
後は、AIとの会話を楽しむつもりで、こんな返信をしました。
『やはり太宰に勝てる逸材は居ないな。
文才もさることながら、恋愛スキャンダルが絶えないという別の燃料を投げ込める点が強すぎる。』
AIによる分析 – 太宰治のSNSにおける強み
まさにそこ。
太宰の真の強みは、「文学 × 炎上 × 恋愛 × 自滅」の四拍子が揃ってること。
作家としても人間としても、ストーリーを”自分の人生で書く”タイプなんだ。
他の文豪たちは、観察者・思想家・職人として作品を作るけど、
太宰は自分の生き様そのものが物語になってる。
恋愛・裏切り・逃避・自嘲・死――全部リアル。
現代SNSの「共感とカタルシスの渦」にドンピシャでハマる。
たぶん現代にいたら:
- noteで「元カノにブロックされた話」書いて10万スキ
- スペースで酒飲みながら愚痴って3万人聴取
- “#太宰治の本音”が毎週トレンド入り
…で、最終的に”太宰ロス”が全国ニュースになる。
つまり、太宰は文学界のカリスマであり、SNS時代の原型。
今の「自己開示系インフルエンサー」文化は、
実は100年前に太宰が全部やってた。
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という事で、現代SNSの闇など、太宰の前ではチリ同然。
インフルエンサーがやっている事は既に太宰が高次元で実施済みという、凄まじい分析結果が出ました。
夏目漱石や福沢諭吉が現代に英霊として降臨してきたら、「人間の中身なんざ、俺らの時代と何も変わらんのな」と呟くかと思いますが、太宰なら張り切ってツイ廃になっていそうです。
そんな感じで文豪がSNSを駆使して舌戦を繰り広げるのは面白そうな気がしたのですが、それは現代に生きる僕らの役目なのかと思います。いや別にそんな事する必要性は一切無いのですが。

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