オンライン英会話サービスの欠点と、それを補うためにやっている事

English03 英語学習

前回(オンライン英会話サービスをいくつか利用してみた感想と、最終的に決めたサービス)の続き。

オンライン英会話サービスを色々試してみて、DMM英会話に落ち着きました。
しかし、オンライン英会話というサービス形態そのものが自分の学習スタンスに合わないのでは?
と思い始めたので、別のアクションを起こしてみようと思いました。

以下、オンライン英会話をやってて、学習方法を見直そうかと思った点です。

毎回、その場限りの会話をするのが虚しくなった

例えば、「絵の書き方」や「楽器の演奏方法」といった技術的な事なら、「先生と生徒」という割り切った関係でも何の問題もないが、「語学」については少し違う気がしている。(※個人の感想です)

まず、「会話」をする場合、その内容は、相手との親密度が大きく関係してくる。
初対面の相手に、いきなり自分のディープな価値観の部分や、辛い過去を話す人はそういないと思う。
同僚に話す内容、先輩に話す内容、親友に話す内容などは、何をどこまで話すかは、大きく異なってくる。

その中で、「初対面の人に話す内容」は、最も浅い部分だ。
相手の価値観や思想に踏み込む事も、こっちの価値観をぶつけて意見の交換をする事もできず、ひたすら似たような会話を繰り返していく行為が虚しく思えてしまった。

個人的な意見だけど、「会話をする」というのは、お互いの理解を深めていく行為だと思っている。
そして、語学を学ぶには、膨大な量の会話が必要だ。
その膨大な量の会話を、毎回違う講師とワンタイムの会話をするのって、めちゃくちゃもったいなくない?
どうせ会話をするなら、理解しあえる人と、お互いの理解を深めつつ、少しずつ互いをさらけ出した会話ができる関係を作れる人から習った方がよくない?
と思うようになった。

要約すると、専属で1人もしくは数人の講師に定期的に話ができる状況がいいなと思うようになった。
ぶっちゃけると友達になってくれる人から習いたいと思った。

家族のこと、友人のこと、過去のこと、これからやりたいこと、信条としてること、好きな本、好きな音楽、好きな映画、好きな言葉、尊敬している人、行ってみたい場所etc…
何か映画をお勧めされたら、次回はそれを見た状態からスタートして、その映画について話す、みたいなサイクルで話がしたいと思った。

講師の当たり外れが大きい

運営側は、レッスンが最低限の品質を保つように努力をしているとは思うが、残念ながら講師の当たり外れは大きい。

機械的に対応する講師、こちらの話には一切関心を示す様子がない講師、そもそも最低限の品質を担保する気があるのかどうかも怪しい講師と、色々だ。
レッスン時にお互いの自己紹介から入るようにお願いしているんだけど(予約時に設定可)、レッスン開始時にいきなり
「では、自己紹介をしてください。」
と言われると、
「え? 何これ。就職面接?」
と、それだけで講師への印象が一気に悪くなってしまう。
ハズレ講師を引いた場合、「早くこのレッスン終わらないかな。」と思うことはしょっちゅうだ。

あと、生徒のプロフィールをロクに見ない講師も多い。
話題のネタになるかと思っているんで自分のプロフィールは真剣に書いてるし、ついでにポートフォリオも載せているが、見てくれる人は4割弱といった感じだ。

DMM英会話の場合、日本人講師も選択できるコースは 月15,000円なんだけど、講師の当たり外れが大きい中で、この金額を出したいか? と聞かれると、正直、首を傾げてしまう。
「もっといいお金の使い方があるんじゃないのか?」
という疑念が拭い切れない。

「いい講師を見つけたら、毎回その人にお願いすればいいんじゃない?」
という意見もあるかと思うが、どうやら同じ講師を連続して予約する事は、システム上制限が掛かっているみたいだ。(予約可/不可 の判定すら出なくなる)
考えてみたらそうだよな。制限をかけていないと、人気講師は特定の生徒が毎回予約を入れて、他の生徒は全く予約ができない、という状況になっちゃうし。

しかし、毎回、講師ガチャを引かされるのも何だかな。

会話のネタを探すのに困る事がある

テキストに沿ったレッスンは置いといて、毎回フリートーク形式でレッスンを受けている。(理由は前回のエントリを参照)
これが意外と話題に困る事がある。
「何言ってんだ。毎回、事前に話したいテーマを用意しとけよ。」
という意見はごもっともだが、
「相手がどんな人か分からず、話しやすい人か、そうでない人かも分からない。こっちの話に関心を示してくれるかも不確実」
という状態で、
「よし!今日はこの話題を話そう!」
と最初から決めておくのは、自分にとって非常に頭を悩ませる材料だった。
というか、相手によって話す内容を決めていきたいと思っていた。

実際、話しやすい人は、特に何の準備をしなくても話題は自然に浮かんでくるし、そうでない人は毎回ものすごく苦労する。
「いや、話しにくい人とも会話を続かせるようにする練習もしとけよ。」
という意見はごもっともだが、
『英語を話すスキル』と『話しにくい相手と会話を続かせるスキル』は、完全に別物だ。
後者なんて、”会話が途切れないためのコツ!” みたいなハウツー本が巷にわんさか溢れてる状況だぞ?
まずは、そっちのスキルを磨く事は置いておく。一度に複数のスキルを習得しようとせず、目的を1つに絞ろう。

そもそも、「会話が続かない」という状況が発生する原因は、一方が会話が苦手か、一方が会話を継続させる意思が薄いかのどちらかなんじゃないかと思う。
英会話の講師をしている以上、会話が苦手という可能性は無いだろう。
すると、考えられるのは「会話を継続させる意思が薄い」という事になるが、「英会話のレッスンをお願いします」と、お金払ってプロにお願いしている状態で、そういう況になってしまうというのは、むしろ問題は講師側にあり、生徒側が努力して何とかする問題じゃないと思っている。

実際、会話を継続させる意思の薄い講師を相手に、
「(本当は特に関心があるわけじゃないけど、沈黙が続いたんで)How long have you been in UK?」
とか聞くのって、相当苦痛だ。

講師のプロフィール欄に突っ込みたい所や話題にしたい所があるならそれを話したいところだけど、DMM側にて個性が強くなりすぎないように制限をかけているのか、どの講師もかなり似たような内容になってしまって、非常に話題として取り上げづらくなっている。
有名大学出身、博士号取得、英語講師歴○年、「みなさんの英語学習のサポートをしたいと思っています」といったお決まりフレーズ、特に話題に挙げたい内容が含まれているケースは、かなり少ない。
「趣味:読書」と書いてあっても、特に趣味がないから「読書」という事にしているのか、本当に読書が趣味なのか、さっぱり分からん。

唯一、コンスタントに話題にできそうなのは「好きな映画」の項目だけど、映画そんなに見ないし。
というか、自分が映画を見るポイントは相当偏ってるぞ。
まず、気分が暗くなる映画や、色々と考えさせられる映画、といった題材の映画は、ほとんど見ない。
何が悲しくて金と時間を使って暗い気分にならんといけんのだ。」という感覚や、
何で映画館に来てまで社会問題について考えないといけないんだよ。」といった感覚があるせいで。
「間の取り方が上手い」とか「カメラワークが凄い」とか、映画通が好きそうな評点を持って映画を見る事も、全く無い。
興味があるのは、クリエイターが全力でぶつけてくる「俺が表現したい “面白さ” はこれだ!」というストレートな部分のみ。

こんな視点を持っている人間のフィルターを通すと、Facebook創設者のザッカーバークをテーマにした映画『ソーシャル・ネットワーク』は、
「内輪揉めと訴訟ばっかで、エンジニアがテンション上がるシーンなんて5%も無いじゃねーか!」
という、何ともアレな評価しか下せないという事になってしまいます。
大部分を占めるどうでもいいシーンに目を瞑り、その映画の面白いポイントをピックアップするといった作業は一切放棄しているという感じですね。
(世間的には、この映画の評価は高く、「エンジニアなら見るべき映画○○選」みたいな感じで、時々取り上げられる。)

よって、好きな映画のほとんどは、面白さをストレートに伝えやすいバカコメティ映画に限定される。

個人的には『噂のアゲメンに恋をした!(英題:Good Luck Chuck)』は、バカコメディ映画の最高傑作だと思っているが、割と品がないので、下ネタを楽しめない人にはおすすめできないのが難点だ。

あと、笑いのツボの違いなのか、洋画よりも邦画を好む傾向がある。
(この時点で既に映画について語るのが難しくなっている)
下ネタ関係なしにおすすめできるのは
「曲がれスプーン」
「サマータイムマシン・ブルース」
「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」
「ステキな金縛り」
あたりだが、どれも世間から高い評価を得ているとは言い難い。
(個人的には超絶オススメ)

これらの映画は、ただ笑えるだけでなく、ストーリーも非常に秀逸で、話の中に色々な伏線が散りばめられていて、それが最後にきれいに回収されたり、世界規模で見たら小さな出来事だけど登場人物たちにとっては大きなドラマで、最後は思わず涙ぐんでしまうような、ただのバカコメディ映画としての枠に収まりきれない面白さがある。

特に「サマータイムマシン・ブルース」なんて、
「SF研究サークルのエアコンが壊れた! よし、昨日にタイムスリップして壊れていないリモコンを取ってこよう。」
というスタート地点から突っ込みどころ満載のアホな話なんだけど、ストーリーは非常に良く練られていて、物語に散りばめられた数々の出来事や仕掛けが、最後は全て矛盾なく現代に繋がっていく様子は、もう芸術の域に達している。
シナリオ考えた人は超天才だと思った。

あまりに面白かったので、製作者サイドの事を調べてみたら、原作が「ヨーロッパ企画」っていう劇団の公演内容だったんだよね。
それがきっかけでヨーロッパ企画の公演(演劇)に行くようになったんだけど、毎回、腹筋が痛くなる程に笑わせてくれるぐらい面白くて、気がつけばDVDほとんど買ってる。

つーか演劇面白いよ演劇!
演劇は映画やドラマと違って場面をコロコロ変える事が出来ないんで、その分、小さな空間にエンタメ要素を高密度に濃縮したかのような面白さに満ち溢れている。
小さな空間から、観客をずっと飽きさせない工夫と面白い発想が、次々と飛び出してくる!
これがきっかけで演劇に興味を持つようになったんだよ!
他には「万能グローブガラパゴスダイナモス」という劇団がオススメだ!

・・・話が逸れた。

つまり、自分は映画について話すのはそんなに得意じゃないし、ましてやそれが初対面の人なら尚更だ。
というか、上に書いたような話って、どう考えても初対面の人に話すような内容じゃねーわな。
そういう意味でも、毎回ワンタイムの会話を繰り返していくのが肌に合わないと思った。


以上が、オンライン英会話について、継続するかどうかを再考したくなった点。
そして、以下は「どんな学習法を取っていきたいか」という内容。
具体的には、会話には相手が必要なので、「どういった相手と、どんな会話をする学習法をしたいか」という内容。

特定の講師から習いたい

前述の通り、会話を続けていくなら同時に関係も作っている人がいいと思っている。
なので、自分が「この人、話しやすいな。」と思えるのが絶対に必要な条件で、
相手も「おー。この人、何かおもしれーぞ。」と思ってくれると嬉しい。
アウトプットは積極的にしている方なので、その中のどれかが引っかかってくれないかな。

教えてくれる方は、スペシャリストでなくてもいい

オンライン英会話にて講師を選ぶ時、そりゃ凄い経歴の方がズラズラと並ぶ。
が、正直、今の自分のレベルだと、スペシャリストから習う必要性を全く感じていない。
そもそも自分は日常会話が怪しいレベルだ。
具体的には、

  • 英語で話しかけられるとフリーズする
  • 英語で話しかけれられても、80%以上はちゃんと聞き取れない
  • 聞き取れた内容も、それを脳内で意味として理解するのに数秒かかる
  • 基本、話したい内容が口から出てこない

という状態。

今の自分に必要なのは、とにかく会話の回数を増やす事、場数を踏む事だ。
話すことにストレスを感じない相手、話してて楽しい相手と話をして、少しずつ慣らしていく程度で十分だと思っている。

正直、「以前は海外に住んでいたけど、もう随分と英語を使ってない」というレベルの人でも全然OKだと思っている。
あとは、「結婚や出産のために退職して今は仕事をしていないけど、復帰を考えてリハビリしようと思ってる主婦の方」とかも今回の自分の要望に合いやすいんじゃないかと思っている。

後者については、「何で主婦やねん」と思われたかもしれないが、一応理由がある。
現在、4歳の子と1歳の子がいて、これがまぁ手がかかる。
英会話レッスンやってると「What’s your hobby?」とか「What are your plans for the weekend?」という質問がよく出てくるが、生活の大部分は子供たちに膨大な時間と手間を取られてしまうんで、趣味に没頭できる時間や、休日をフルに自分のために使える事なんて、そうそうない。
が、子供の話題そのものをトピックとして取り上げる事ができる相手なら、会話がしやすいのではないだろうか、という意図で。

ただ、そういった人に、どうやってリーチしてけばいいのかは、特に見当がついていない。
とりあえずアンテナを貼っておいて、見つけられそうだったらアタックしてみる、というスタンスで行くか。
(別にターゲットを主婦に限定しているというわけでありません。あしからず。)

クオリティの高いレッスンを求めていない

英会話レッスンを続けていても、全員が英語を話せるようになるわけではない。
恐らく、「毎日レッスンを続けているのに、全然話せるようにならない。」という人も一定数いるんじゃないかと思う。
じゃ、話せるようになるには何が重要かと言うと、日々のレッスンにて、『このレッスンにて、何を学んだか』という事を毎回明確にしていく事なんじゃないかと思う。

そして、「レッスンにて何を学び、どんな表現を自分の中に定着させていくか」という事は、講師のアドバイスも重要かもしれないが、それ以上に本人の努力が必要だと思っている。

「レッスンにて何を学んでもらうか」というのは、講師側も悩んでいる課題かもしれないが、そういった難しい課題はとりあえず置いといて、
「レッスンで何を学ぶかは、完全にこっち任せでいいんで、フリートークに付き合ってください」
というスタンスがいいんじゃないかと思った。
(少なくとも、現在の自分のレベルでは)

緩い雰囲気で、ざっくりなトークがしたい

正直に言うと、英会話はしんどい。
そりゃそうだ。親しくない間柄の人と会話するだけでも結構疲れるのに、不慣れな言語を使うという状況なら尚更だ。
レッスンなんて、別に毎回高い緊張感を持った練習じゃなくてもいいんじゃないかと思っている。

そもそも会話なんて、常に緊張感マックスで「相手が言ってる事を聞き漏らさないようにしよう」とか「自分の言ってる事がちゃんと伝わるように、発言する内容には気をつけよう」と、気を張り詰めている状態ばかりではなく、お互いがリラックスしてた状態で話す事も多いと思う。
というか、ある程度関係が構築できた相手ならそうなるだろうし、そういう状態からしか発展しない会話もあると思う。

個人的には、ビール片手にポテトチップスを横に置きながら、緩い感じで会話するぐらいのスタンスでもいいんじゃないかと思っている。
すっぴんで髪ボサボサの状態で登場してもらっても全然OKだし、品のないポスターが背景に見える状態のままレッスンを開始しても全然OKというスタンスだ。

話す内容も、
「そういや先日、彼女から『別れよう』という内容のLINEが、すんげえ長文で来たんだよね。
別れたい理由とか、俺と合わない所とか、ずら~~~っと事細かく書いてあって。
それに対して、『OK』とだけ返信したら、彼女がブチ切れて速攻で電話かかってきて、『そういう所だよ!』と、2時間説教されたわ。」
といったアホみたいな話で全然OK・・・というか、むしろそう言う話題は大歓迎。

自分の方も、
「今は子供が2人いるけど、実は不妊治療の末にようやくできた子で、治療の一環で、金玉を切開して中身を取り出すという身の毛もよだつ恐ろしい手術をしたすぐ翌日に、250%顧客瑕疵が原因でデスマーチに突入し、痛み止めも切れた中、徹夜で仕上げたプログラムとハードウェア(3kgくらい)を、股間の激痛に耐えながら歩いて数キロ離れた倉庫に納品しに行き(クソ田舎の深夜なのでタクシーが捕まらなかった)、意識朦朧かつ嫌な汗がぐっしょり出ている中、機能が正常に動き、入出荷が無事に完了するまで見届けた後、家に帰ったら気絶するようにぶっ倒れた話」とか、流暢な英語で笑い飛ばせる日が来るといいですね。(遠い目)

まとめ

そんな感じで、今後の学習方針のようなものが固まってきたので、次のアクションを起こして行こうと思います。

もし、
「面白れーなお前。ちょっと興味湧いたんで、一回、話してみようぜ。」
と思ってくれる方がいらっしゃいましたら、SNSアカウントより連絡頂けると、めっさ嬉しいです。

別に教えて頂ける方でなくとも、同じようなレベルで、定期的に一緒に練習して頂ける同じような方からの連絡でも、めっさ嬉しいです。

参考までに、ポートフォリオはこんな感じです。
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