先日、こんなのを書きました。
オンライン英会話講師に聞いた、「海外の採用面接では、こんな質問をする!」
(要約)
オンライン英会話の講師の本職が採用担当だったので、
「これが採用面接で、私が応募者だったとしたら、どんな質問をしますか?」
と、海外の就職面接で聞かれる質問内容を聞いてみた。
以下、質問の一例です。
- Why should we hire you?
- What are your strengths and weaknesses?
- Where do you see yourself 5 years from now?
この中で、特に興味深かったのが「Why should we hire you?(なぜあなたを雇うべきなのですか?)」という質問。
正直、日本で転職活動をしていて、1度も聞かれた事が無い。
反射的に、
「知らんがな。人が足りてねーから募集かけたんじゃねーのか。
採用に足る人間であれば採用すればいいし、そうじゃなければ落とせばいいじゃねーか。
“この応募者を採用するべきかどうか” なんて、そっちで勝手に判断しろよ。」
と思ってしまった。
が、それは壮大な勘違いだったという事が後で分かりました。
カナダで美容師をやってる先生が、別の仕事を始める準備としてインタビューについて勉強しており、この辺の話が詳しかったので色々と教えてもらう事ができました。
具体的には「その質問には、どう応えるべきか」「その質問をする事によって、何を聞き出そうとしているのか」という事を話をしてくれたので、その内容を書いていきたいと思います。
Why should we hire you?(なぜ、あなたを雇うべきなのですか?)
日本では遭遇率が低そうな質問ですが、これは「自分を売り込むためのアピールをしてください」という意図の質問らしい。
具体的には、
「私はこんな事が出来る人です。私を雇うと、御社の事業をより成長させる事が出来ます。」
といった感じで、自分の強みを話す場が与えられたと受け取るのが正解らしい。
なかなか圧を感じる質問で、堂々と答えるのは難しいかもしれませんが、何回かロールプレイして少しずつ慣らしていくのもいいかもしれません。
必ずしも聞かれる内容では無いとは思いますが、面接では堂々と話す事は重要なので、この質問に対して問題なく答えられるようになれば、圧がある質問も答えやすくなってくるんじゃないかと思います。
テンプレート的な内容も含まれていますが、回答例を聞いてみました。
You should hire me because I am hardworking & punctual. I am also productive & I get a lot of work done. Also, I can work as a player as well as a manager.
(あなたは私を雇うべきです。私は勤勉で時間厳守します。私も生産的で、たくさんの仕事をしています。また、私はマネージャーとしてだけでなく、プレーヤーとしても働くことができます。)
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You should hire me because I value integrity, my work place, as well as my workmates.
Moreover, I am hardworking, obedient, polite and honest.
I am a multitasker.
I have worked in a big company prior to applying here.I can say that my communication, interpersonal and writing skills have been developed through my experiences in my previous jobs.
(あなたは私を雇うべきです。私は誠実さ、職場、そして同僚を大切にしています。
さらに、私は勤勉で、従順で、礼儀正しく、正直です。
私はマルチタスカーです。
私はここに応募する前に大企業で働いていました。私のコミュニケーション、対人関係、ライティングのスキルは、以前の仕事での経験を通じて熟練されています。)
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I believe I would be a great fit.
I’ve researched your company values and mission, and I agree. I believe in the same values, love this industry, and really want to leave my mark with a company going places, and I feel your company is going places based on what I’ve read. I have the education you desire and the drive to accomplish significant goals.(私は御社にベストマッチする人材だと思います。
私はあなたの会社の価値観と使命を調査しました、そして私はそれに同意しています。私は同じ価値観を信じており、この業界を愛しており、会社が行く場所に私の足跡を残したいと思っています。
強みは人それぞれだと思いますし、業種によってアピールする内容は大きく変わってくると思いますので、上手く自分流にアレンジしてみるといいんじゃないかと思います。
また、この質問は、応募者の強みを見るのと同時に、「その強みが会社の必要な人材とマッチしているか」という事も見ているらしいです。
例えば、採用側は業務を効率化して業績を上げたいと思っているのに、応募者が「一日何時間でも働けるタフネスさが強みです!」といった強みをアピールをしても、それがまるで生かされる場面がないので、そういった点をチェックしているみたいです。
また、ここでは「ソフトスキル」と「ハードスキル」の両方についてアピールしておいた方が効果的との事です。
「ソフトスキル」とは、簡単に言えば「人間的なスキル」の事で、コミュニケーション能力やリーダーシップ、誠実さやといった能力の事で、
「ハードスキル」とは、使えるコンピュータ言語やフレームワークといった、実務で直接役に立つ能力の事を表しています。
What are your strengths and weaknesses?(あなたの強みと弱みは?)
強みについては別に好きに言えばいいのですが、弱みについては、本当にダメな所を馬鹿正直に答えてしまうと、印象が悪くなりやすい傾向があるらしい。
なぜなら、「面接は自分をアピールする場」だから。
なので、「弱点とは言っても、それが有効に生きる場面もある」といった内容を答えるのがいいらしい。
例えば、こんな感じ。
My week point is too focus on details.
(私の弱点は、凄い細部にこだわって、仕事に集中し過ぎることです。)
Where do you see yourself 5 years from now?(5年後、どうなっていたいですか?)
「会社にどれだけ長く在籍してくれるか」
「会社に入って、どのような成長を遂げてくれるか」
という事を知りたくて聞いているらしい。
なので、面接中の会社とあまり関係ない話や、自分個人の将来の話はしない方がよさそうです。
もし個人的な夢や目標を話すとしたら、「会社の事業を成長させた先に、その目標がある」といった内容にするとよさそうです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
面接対策について真剣に考える事が無かったので、色々といい刺激がありました。
また、これらの質問については、他にも色々使い道があったので、別方面でも活用したりしています。
詳しくは別エントリにて書いてみます。
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