以前、「食戟のソーマ」という料理漫画(およびアニメ)に出てくる料理を実際に作ってみた時の事をブログに書いてみました。
【食戟のソーマ】「なんちゃってローストポーク」を作ってみたが、どう食べてもじゃがいもだった。
英語学習を続けていくうちに、「料理」の話は盛り上がりやすいだけでなく、それ以外の話にも広げやすい事が分かったので、もっと発展させてみたいと思い、英語版を書いてみました。
(Anime)Food Wars! – I made “Joke Roast Pork”. It wasn’t roast pork, it was just potatoes.
英会話では、日本のアニメが好きな講師と話す機会も多々あるので、その時にもこの話題は有効です。
「食戟のソーマ」は、アニメ好きの外国人の中では結構知名度が高く、「見た事は無いけど、名前は知っている」というレベルの人は多いので、話のネタとして使う事は十分可能です。
「アニメの話」と「料理の話」という、話題として取り上げやすい2つのトピックの懸け橋になってくれるという非常に使い勝手のいい「食戟のソーマ」。
今後も関連エントリを増やしてみようかと思います。
そんな「食戟のソーマ」ですが、作中には固有名詞や独自の決め台詞があります。
それらを推測で英訳するのは気が引けたので英語版を調べてみたところ、結構カオスな状況でした。
「なんちゃってローストポーク」の英訳
今回作ってみたのは、「なんちゃってローストポーク」という料理。
調べてみると、何だか色々な表現が見つかりました。
漫画:英語版 – “JOKE ROAST PORK”
調べるために漫画版を購入してみました。
ご覧の通り、
“JOKE ROAST PORK”
となっています。
アニメ:英語版 – “so-called roast pork”
Netflix のアメリカ版。
“so-called roast pork”
という表現でした。
ネット検索1 – “Gotcha Pork Roast”
“Gotcha Pork Roast”
という表現が多数見られました。
元々の出典がどこなのかは、よく分かりませんが。
以下、参考サイトです。
https://spoonuniversity.com/lifestyle/12-dishes-from-food-wars
https://www.bingingwithbabish.com/recipes/gotcha-pork-roast-food-wars
https://www.youtube.com/watch?v=NfrLH0T0rdU
ネット検索2 – “Fake Pork Roast”
“Fake Pork Roast”
という表現も見つかりました。
以下、参考サイト。
https://www.bigoven.com/recipe/gotcha-pork-roast-fake-pork-roastfood-wars/1797486
ネット検索3 – “Roast Pork, Just Kidding”
“Roast Pork, Just Kidding”
という表現も。
アニメ:スペイン語版 – “fake roast pork”
‘false’ は ‘fake’ の事で、英訳すると “fake roast pork” となるらしい。
「なんちゃってローストポーク」:最終的にどれを採用するか
ネット検索だと一次情報が分からないので、参考にするなら、公式の “JOKE ROAST PORK” か”so-called roast pork” でしょうか。
こんな時は、エンジニア的にも公式サイトの情報を参照したいところです。
ちなみに、”so-called rost pork” だと、「そう呼ばれれば、ローストポーク(ローストポークと言えない事もない)」と言ったニュアンスになるようです。(スペイン在住の友人から聞きました)
自分で作ってみたところ、どう食べてもじゃがいもだったので、これをローストポークと呼ぶには無理があると思い、漫画版の “JOKE ROAST PORK” を採用する事にしました。
決め台詞:「おあがりよ!」と「お粗末!」
食劇のソーマでは、主人公の創真が料理を提供する時、自信たっぷりに「おあがりよ!」と言い、食べ終わったら「お粗末!」と言う決め台詞があります。
これも英語版ではどう表現されているのか気になって調べてみました。
漫画:英語版 – “DIG IN”, “HAPPY TO SERVE”
「おあがりよ!」は、”DIG IN!”、
「お粗末!」は、”HAPPY TO SERVE”
でした。
アニメ:英語版 – “please eat up!”, “You’re welcome!”
「おあがりよ」は、”please eat up!”、
「お粗末!」は、”You’re welcome!”
でした。
決め台詞:最終的にどれを採用するか
「おあがりよ」は、文字だけを見ると、とても丁寧な言い回しの日本語ですが、作中では、料理の腕に絶対の自信を持っている創真が自信たっぷりに
「俺の作った最高の料理を食べてみろ! どうよ。目の前にあるだけで食べたくなってくるだろ? 不味いと言えるもんなら言ってみやがれ!」
と言わんばかりの勢いで自信満々に料理を提供する場面で使われます。
“DIG IN!” はカジュアルな表現で、「がっつけ!(がっつきながら食べろ)」みたいなニュアンスらしいです。(スペイン在住の友人より)
“please eat up!” は「どうぞ召し上がれ」ぐらいの意味になってしまうので、ちょっと違うかな、と思いました。
創真の性格および作中で使われる場面を考えると、
「おあがりよ」は、漫画版の “DIG IN!” が良さそうです。
「お粗末!」は、創真の料理の味に完全に屈服してしまった相手に、これまた創真が自信たっぷりに「俺の料理は最高だったろ?」と言わんばかりの場面で使われます。
アニメ版では “You’re welcome!” ですが、結構汎用的な表現で「どういたしまして」ぐらいの意味となってしまうので、表現としてはちょっと弱い気がしました。
という事で、「お粗末!」は漫画版の “HAPPY TO SERVE” を採用しました。
まとめ
同じ作品の英訳なのに、何でこんなに表現がバラエティ豊かになってしまうのかは凄い謎です。
ただ、料理ネタは会話が盛り上がりやすいので、またこのシリーズで書いてみたいと思います。
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