東京で1泊2500円の宿泊施設での、多国籍な酒盛りが楽しかった

drinking-party-at-edo-tokyo-hostel 日常のこと

宿泊費の高騰が凄まじい事になっているので、最近は格安の宿を選んでいます。
そんな中、東京で1泊 2500円(時期により価格が多少変動)と、安すぎて事故物件を疑ってしまうような宿泊施設を見つける事ができました。

とはいえ、ホテルという程の立派な建物では無く、カプセルホテルに近いです。
正しくは「ホステル」という施設になるようです。

「自分の部屋」というスペースは無く、パーソナルな空間は寝るための領域のみ。
それも2段ベッドのような空間が用意されているだけで、そこには立つ程の高さもありません。

宿泊施設に多くを求めず、「寝る場所さえ確保できればいいや」程度に考える人にとっては悪くない場所だと思います。
防音設備など全く無く、他の宿泊客の生活音や会話も全部聞こえるので、神経質な人や潔癖症な方には全く向きませんが、そういうのが気にならない方なら全然アリです。

が、今回メインで取り上げたいのは、宿泊施設で様々な国籍の人との面白かった出会いについてです。

会話のきっかけ

どういう訳か、多くの外国人が宿泊していました。というか、僕が利用したときは日本人の客の方が遥かに少なく、施設内では日本語での会話の方が少なかったという状態でした。

宿に到着すると、ベランダで複数の人が英語で楽しそうに話している声が聞こえていたので、最初は「友人同士で旅行に来ていて、同じ宿を取ってたんかな」と思っていました。

しばらくするとベランダが空いたので、日課のオンライン英会話をするためにベンチに座り、ノートパソコンを広げてレッスンの予約をしていました。すると、さっきまでベランダで話していた宿泊客のうちの一人が戻って来て、軽く挨拶をした後にPCの画面を覗き込み、「何?オンラインセックスやってんの?」と陽気に声をかけてきたのが会話のきっかけでした。

「初対面の人間に話しかける1発目のセリフがそれかw?」とツボに入り、『ちげーよw 英語の勉強中で、日課の英会話レッスンの予約してんだよw』と、返すと、「英語勉強中なの? なら、俺らの会話に入れよ。今から酒買いに行くけど、一緒にどうよ?」と声をかけてくれたので、お言葉に甘えて会話に参加することになりました。

何だか自然な感じで会話を始めたが、冷静に考えて、オンラインセックスって何やねん。
日本語で言うチャットHのようなものだろうか。

何でそんなもの知ってるのかというと、20代の頃はナンパ好きで、ライブ会場で出会った子にそういう嗜好があり、お誘いがあったので試しにやってみた事がありました。

互いに直接触れ合わないという性質上、想像力とアドリブが重要な要素となる、妙なコミュニケーションでした。エロ小説とか書く人や、想像力がブッ飛んでる人は多分得意なんじゃないかと思います。

若気の至りで、『よーし、挑戦してみよう!』と、ノリと勢いと好奇心で突き進んでみるも、個人的にはイマジネーションを働かせるよりもフィジカルでぶつかり合う方が好みだったので、新たな性癖の扉が開く事はありませんでしたが、『世の中には、色々な性癖の人がいるんだな』と、知識のアップデートになりました。

そんな事があったことなど完全に忘れ去っていた頃、「リアルアカウント」という漫画で、チャットHが趣味というキャラが出てきて、『あ。そういえば、そんなのあったな。』と思い出すきっかけがありました。

とあるキャラがチャットHが趣味である事を暴露すると、他のキャラ達からはドン引きされるという展開だったので、『あれは漫画のキャラからもドン引きされる趣味ですか。そうですか。』と、過去を振り返り、妙な気持になった事を覚えていたので、余計に彼の一言目はインパクトがあるものとなっていました。

というか、漫画の登場人物からもドン引きされる事を会話の1発目に持ってくるというのは、どんなコミュニケーション手法やねん。

そもそも、「オンラインセックス」というのはメジャーな性癖なのか? 日本だと、ちょっと特殊な性癖という位置付けになるかと思うが、海外だとどうなのだろう。
と思い、帰った後にスペイン在住の友人に聞いてみました。

「いや、知らんw ちょっと旦那にも聞いてみるわ。」

という反応が返ってきて、旦那からも返事が返ってくるまで1分もかかりませんでした。めちゃめちゃ頼もしいです。
友人旦那も、「意味は想像できるが、一般的では無いんじゃねーの?」という反応だったとの事です。

ちなみに友人は高校の頃にオーストラリアに移り住み、当時は連日クラブでフィーバーしていたので、スラングにも詳しいです。
友人がこの手の話題に明るいおかげで書き上げることができたエントリがいくつかあります。
以下、その一部です。

【英語学習】女性をスマートにホテルに誘うアドバイスをしてみよう!

【英語学習】遠距離恋愛の悩みを聞いてみよう!

【英語学習】恋愛系Youtuberに挑戦をしてみよう!:『1度ナシ判定された後に、本命に昇格する方法とは!?』

あと、上記で「友人の旦那」と、少し他人行儀な書き方をしましたが、友人が旦那と日本に来た時、一緒に日本刀の試し切りツアー行ったり、公道マリオカート行ったり、カヤック行ったり、東京ジョイポリス行ったりしているので、僕も彼の友人を名乗っていいんじゃないかと思います。

飲み会での様子

飲み会をやってて知ったのですが、ベランダで会話していたのは全員友人でも何でもなく、そこで初めて会っただけの関係で、出身もスペイン・ドイツ・エジプトと、見事にバラバラでした。

全員にお酒を注いだコップが行き渡り、スペイン出身の方が、「カンパイ!」と日本語で言っていたので、『あ、この場合、何と言うのか、それぞれの国の言葉で言ってみない?』と提案したところ、ドイツから来た人が、「チンチン!」と高らかに声を上げていました。参加者に日本人は僕だけだったので、その言葉に反応した人は他には居ませんでした。

焼酎を買ったものの、それをダイレクトに飲み、「何だこれは!」としかめ面をしている参加者が居て、「いや、これ水で割って飲むんだよ。」と伝えると、手持ちのレモンティーを注いで飲み始めるという、何とも豪快な飲み会だった。

スペインから来た人は、IT業界で働いている人で、ロールはスクラムマスターでした。
決まった仕事はしているものの、ノマドワーカーみたいな働き方をしてるらしく、かれこれ 50カ国以上を回っているとのことでした。色々な写真を見せてくれました。

自身をスクラムマスターと言っていましたが、「つーか、俺がやってることなんて、半分詐欺みてーなもんよ。スクラムマスターというか、スカム(scum:※詐欺)マスターだね!」といったジョークを飛ばしていました。

ちなみに、宿泊最終日、退去する時に、『See you! Scam master!』と挨拶すると、「HAHAHA! See you!」と陽気に返事をしてくれました。

そんな彼が次に行くのはロシアとの事でした。
『なぜそんな危険そうな場所に?』と思って聞いてみると、
「ロシアは今、若い男たちは戦争に行っている。と言う事は、ロシアでは若い男が不足している。つまり、ロシア美女を捕まえるチャンスだ。」
という論法でした。

いい感じに頭沸いてんなコイツと思い、彼の行く末が気になったので、SNSを交換しておきました。

彼は「嘘じゃねーぞ? 本気だからな。」と、スマホを出し、彼の本気度合いが分かるメッセージを見せてくれたので、許可を得て写真を撮っておきました。

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ドイツから来た人には、最近ハマっているドイツのヴァイキングメタルバンド「サンティアーノ」について話題を振ってみました。
ドイツではめちゃめちゃ有名で、彼も好きでよく聴いているとの事で、そこでも話題が盛り上がりました。

また、エジプトから来た人が地元の料理を持ってきていたので、それを全員で楽しむ事ができました。
当初、「自前で料理したものって、空港をパスできたっけ?」と思ったのですが、貨物として預けておけば大丈夫のようです。

ちなみに、その料理はこんな感じでした。(料理名は忘れました)

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ナンを薄くしたようなパンに、よくわからない木の実とツナを混ぜた料理を入れて食べるという料理で、結構風味の強い食べ物でした。
思いがけず、エジプトの地元料理を食べる機会に恵まれたのはラッキーです。

宿泊中、彼らとは会えば雑談するような関係になり、時々こうやって酒を飲んだりするようになっていました。

会えば、『Hi! ちょうど、今オンライン英会話のレッスンが終わったところだ。オンラインセックスしてたわけじゃねーぞw』といった冗談も言える、打ち解けた関係になっていました。

ニコニコ超会議に参加するために来た台湾の方

別の日には、ニコニコ超会議に参加するために日本に来た、台湾の方とお会いする事ができました。

ゴリゴリの地雷系ファッションだったので、当初、日本人かと思っていたましたが、日本語がカタコトだったので、出身を聞いてみると台湾から来たとの事でした。
(「地雷系ファッション」という言葉は、SNSにて本人が積極的に使っている言葉だったので、特に失礼には当たらないと思い、そのまま使いました。)

僕もアニメ・漫画・ゲームは好きなので、日本のサブカルについていろいろ話していました。

ニコニコ超会議が終わった後、巨大なキャリーバッグに凄まじい量のキャラグッズを詰め込んでいたので、一番の目的は何だったのかを聞いてみると、楽しそうに目的の品を見せてくれました。

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#コンパス」というゲームのキャラとのことです。

「可愛いでしょ?」
「やばすぎない?」
と日本語で話していましたが、これらの単語だけはカタコトではなく、妙に流暢な日本語でした。

あと、日本の地雷系ファッションもめちゃくちゃ好きとの事だったので、「この曲知ってる?」と話題を振ってみました。

「知ってる! 以前、ずっとループして聞いてた!」との事でした。

何でこんな曲知ってるのかと言うと、あるプロジェクトにて、ジョインして1週間ほど経過したエンジニアが、「コロナにかかってしまい、数週間入院することになりました。」と言い残すが、実はコロナは嘘っぱちで歌舞伎町でホストとして働いている事が判明し、その時、ホストクラブの Webページをちょこちょこ調べていた時に、Youtube のリコメンドに出ていたのが知るきっかけでした。

意外にいい曲だったので、Spotify のプレイリストに追加し、聴くようになっていました。

その時の様子をブログに書いています。

コロナで入院しているはずのエンジニアが歌舞伎町でホストをやっていた話

そんな感じで、日本のサブカルをメインに話していると、「今、これが一番好き!」と、おすすめを教えてくれました。
念のため、シェアしておこうかと思います。
再生回数が 300万あったりと、相当人気のある曲のようです。

その他感想

酒盛りをして夜も遅くなり、消灯時間となって電気が消えた頃、エジプトから来たと言う方が、何やら儀式めいた動作をし、同じ方向に向けてお祈りを捧げていました。恐らく、メッカの方向に向けて祈っていたのではないかと思われます。
ちなみに、話した人意外にも数人祈りを捧げている方がいました。

日本のごく普通のホテルに慣れた人なら、今回のように、共有スペースで英語オンリーで酒盛りしている集団に出くわし、夜中にワケわからん祈りを捧げる外国人の姿を見て、「何だここは。本当に日本か?」と、何とも言いようがない感情を持つんじゃないかと思います。

さすがに毎回こんな出会いがあるとは限らないですが、通常のホテルでは 100%発生しないイベントですし、話ができた人は全員こういった宿泊施設が好きで、突発的な出会いを楽しんでいるとの事でしたので、そういう出会いに期待をして利用するもいいかもしれません。

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