英語日記を1年続け、方向性を見直してみようと思った話

diary2 英語学習
「英語で日記を書く→先生に添削してもらう」
というサイクルを続けて、400日が経過しました。
日記は初日から全部公開しています。
kaki en talk ~英語が苦手な日本人エンジニアが書く 英語の日記~ (解説付き)
English diary written by a Japanese engineer who is still learning English.

以下のような学習効果がありました。

  • 日本語と英語のニュアンスの違いを学習できる
  • 不自然な表現・不適切な表現を矯正できる
  • よく使う単語をあぶり出してくれる
  • 自分の辞書として使える

詳しくはこちらを。
英語で日記を200日書き続けたら、様々な学びがあった。
(「200日」は、そのエントリを書いた時点での継続期間)
自分で言うのも何ですが、結果のみでなく実際に書いてきた日記と突きつけ合わせながら効果を検証した、読み応えのある内容になっていると思います。

1年以上継続し、ある程度の効果はありましたが、今後伸ばしていきたい英語スキルの方向性を考え、進め方について再考してみたくなりました。

日記を書き続けて、得られなかったもの

基本、日記には日常における自分の出来事や家族の出来事を書いている。
わざわざこうやって日々書いてきた事を記録している理由の1つに、
「自分が日々使う表現や単語を炙り出し、会話をする時のリファレンスにする」
という目的があった。

ストックが溜まっていけば、そのうち普段の生活でも困らないボキャブラリーが蓄積され、どんどん会話がスムーズに行くようになるんじゃないかと思っていたが、案外そうでもない

継続してて改めて感じた事だけど、「書く」と「話す」は、全く違う能力が必要されている。
日記を書く事で、「ついでに会話能力も上げてしまおう!」と思ってたが、かなり厳しい事が分かった。

会話能力の向上も兼ねているもりだったが、ちょっと誤算だった。
今の自分に最も不足しているのは、この「会話能力」なので、その能力の向上が望めない以上、やり方を見直したくなった。

以下、具体的にどんな点が違っていたのかを書いています。

「書く」と「話す」は、表現方法が異なる

日常会話だと、あらかじめ話す内容をきっちり決めてから話すわけではなく、話しながら情報を整理していく事も多いと思う。
どういう事かというと、まずは伝えたい事を先に話し、後から補足していく、言い忘れた事があれば後で付け足す、と言った感じで、論文のように「序論」「本論」「結論」をきっちり意識しながら話すケースは少ないと思う。

日記を書く場合、さすがに論文を書くようなレベルで構造を意識する事は全く無いけど、それでも会話と比べると、かなり文章の作りは意識する。
例えば、SNSやブログに書いている内容を、実際の会話でそのまま使う人なんて、そういないと思う。
「書いた内容」を話題に上げたい時は、ほぼ間違いなく話す時用のくだけた表現になる。

そんな感じで、「書く」と「話す」は、伝えたい事を表現する方法が大きく異なり、日記で書いた事を話題に上げる事があったとしても、「日常会話にて使う表現」に言い回しや表現を変える必要があった。
会話はまだ不慣れなので、そこに大きなオーバーヘッドが発生していた。

インタラクティブ性が鍛えられない

日記に書く情報は、基本、一方通行で相手の反応を見る事はない。

しかし、実際の会話だとかなり事情が異なってくる。
「ええっ?!何でそんな事しようと思ったの?」
とか
「へー。その時、奥さんは何してたの?」
といった質問が投げかけられる事があり、それに対してどう答えるかといった瞬発力が必要となる。

「書く」能力を向上させる事に集中させてしまうと、その能力が悲しいぐらい身につかない。
(全く違う能力だから当たり前だけど。)

一方的に情報を垂れ流すよりも、互いの意見をぶつけ合って情報交換ができるレベルになりたいと思っていたので、考え方を改めたくなっていた。

リアクション時に使う言葉のボキャブラリが全く増えない

普段の会話にて、
「え、何それ? もう少し詳しく聞かせて!」
とか、
「おい、マジかお前!?」
といった、相槌や、ちょっとした反応については、文章を書く事では全く鍛える事ができないし、ボキャブラリを増やす事もできない。

しかし、会話において、これらの表現を使わない事は、ほぼ無いと言い切れる程の重要事項だ。
人の話を聞いた後、何のリアクションもせずにいきなり質問したり、自分の意見を話始める人もそういないと思う。(というか、そんな事をしてたら、失礼な人だという印象を与えると思う。)

この辺については、ちょっといいアイデアが浮かんだので、その方法を試してみたいと思った。(後述)

文章化するのは結構大変

上でも少し触れたが、起こった出来事を文章化するのは結構大変だ。
日々がドラマに満ち溢れている人生を歩んでいる人ならまだしも、こちとら、ごく平凡なフリーランスエンジニアだ。
毎日が冒険というわけではない以上、日々、日記に書ける内容を探し、それを文章化するというのが習慣になっている。

実はこれが、そこそこ大変だったりする。
「1日にあった出来事を、まとまりのない内容で話す」という事なら何の事は無いが、「書く」となると、それなりの出来事が必要になる。
要は「 “書き残すに値する出来事” を日々の生活から探し出し、それを文章化する。」という事が必要になり、雑談レベルの本気でどうでもいい内容は、対象外になってしまう。

実は英語学習は、これまで何度も挫折しては再起し、挫折しては再起し、といった事を繰り返している。
そこで今回は過去の反省を踏まえ、毎日やる事を心がけ、1日の量は惰性で続けられる程度にするという方針にした。

その方針で行こうと決めた時の内容がこちら。
英語で日記をつけて50日ぐらい経ちました。それまでの経緯とか。
(「50日」は、そのエントリを書いた時点での継続期間)

そんな感じで、可能であれば日々の労力は減らしておきたいと思っていた。
その解決策として、ちょっといい方法が思いついたんで、試してみる事にした。(後述)

次の方向性

以上が、英語日記の進め方について、再考してみたくなった内容。

そこで、
『口語に近い内容を、そのまま書く』
というスタンスを試してみる事にした。

具体的には、こんな感じ。

Before – 日記の内容:文章型

最近、4歳の息子が、ガーナのアーティスト「ダンシング・ポールベアラーズ」の「Coffin Dance」という曲に夢中です。
英会話レッスンにて、ガーナ人の講師に、この話をしたら、彼は嬉しそうな反応をしていました。
音楽には、国籍・人種・年齢・性別といった、あらゆるものを越える力があることを実感します。

添削済みの英文はこちら。
World wide famous song

After – 日記の内容:口語型

そういや、最近、4歳の息子が「Coffin Dance」にハマってんだよね。
ガーナのアーティストで、棺桶持って踊るやつ。
TickTockで時々流れるし、息子が見てるYoutube動画のBGMに時々使われてたりしてて。
凄いね。あれ、めっちゃ耳に残るね。1回聴いただけで、すぐにメロディーラインを覚えられるよ。

オンライン英会話レッスンで、ガーナ人の講師に、
「この曲知ってる? 最近、息子がめっちゃハマってんだよね!」
って話したら、結構嬉しそうな反応してたよ。
日本だと(逆パターンだと)、ピコ太郎を見せられて、
「このアーティスト、日本でも有名?息子がめっちゃハマってんだよね!」
って言われるような感じかな?

添削済みの英文はこちら。
Coffin Dance

「おい!内容変わってないか?」
と突っ込みたくなったかもしれませんが、立ち止まってゆっくり内容考える場合と、人に話す事を前提とする内容が一致する事って、ほぼ無いんじゃないかな。(個人差があると思うけど)
口語型の方は、「上記の文章型の日記の内容を、休憩室で雑談として話すとしたら、自分の場合はこんな感じ」という発想で書いてみた。

文章化するために、構造を意識するといったステップはとりあえず置いといて、
「実際の会話で話すとしたら、こんな感じ」
という内容の英文を書き、それを添削してもらう。
可能であれば、先生からレスポンスをもらい、それに対するレスポンスも考える、というスタンスです。

冒頭で書いた欠点は克服できるし、日々の会話でそのまま使える場面も出てくるはずだ。
こんな感じでしばらく書き続け、効果が無なかったらまた方向性を改め、効果があったらそのまま継続してみる事にする。

ちなみに文章の添削については、
 『文章を完成させて送る → 修正内容を受け取る』
という形式でなく、
 『チャットベースで雑な日本語と英語を送る → その都度フィードバックをもらい、チェックしてもらった内容を反映させ、文章を完成させる。』
という形式でお願いする事にしています。

実は、早速その効果を実感し始めているので、ネタが溜まってきたら、その事をブログに書く予定です。
ただ、進め方については、先生と相談しながら試行錯誤している部分もあるので、その辺りが固まってからにしようかと思います。

(追記)
継続してみたところ、絶大な効果がある事がわかりました。
英語日記をチャット形式で書いたら、想像以上に大きな学びがあった

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